滑面印刷

こちらはとあるブックアーティストの作品です。短冊状の薄紙に本文が刻まれ、ぐるぐると巻き込んだ厚紙の内側一面一面に、その薄紙が挟み込まれています。それを縦方向に開く大きなカバーで包み、特殊テープを巻きつけて完成。その特殊テープ。それはドイツの医療用テープでして、とにかく平面がツルツルなのです。油性マジックインキで落書きしても、さらっと綺麗に剥がれてしまう。ここに印刷なんてできるの??かなり悩みましたが、インキの粘度や硬化速度、版の厚みなどを調整し、職人と一喜一憂しながら何度もチャレンジ。シルク印刷の手法を用いてなんとか表現することができました。

パタパタ開くと本文が出てくる
ピカピカのテープ
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