盲導犬を連れた視覚障害者の方が、駅のホームから転落し命を落とすという痛ましい事故から1年が過ぎたこの日、都内のホテルで全日本盲導犬使用者の会ありがとう運動記者会見が開かれました。弊社はこの運動の企画段階からご相談をいただき、“ありがとう運動シール”のデザイン・製作を担当致しました。
このシールは盲導犬ユーザーの方々の、いつまでも受け身ではなく積極的に社会と関わりをもっていこう、という強い想いのもと、幾度の打ち合せを重ね完成しました。1年前の転落事故だけでなく、入店拒否や乗車拒否など、盲導犬使用者と盲導犬のことが十分に理解されていないために起こる身近な問題を、コミュニケーションによって解決しようという試みです。
盲導犬を連れた方が、周囲の人から親切にしてもらったら、ありがとうのコトバとともに、かわいいシールをささやかなお礼として手渡します。シールには点字も施されています。ほんの少しの会話の中でも、互いのことを知ることはできます。話せば、何かが伝わります。たとえ一言であっても。
記者会見には、たくさんの盲導犬と盲導犬のお父さんお母さんが見えていました。またこの運動を応援する団体や企業の方など、たくさんの人の笑顔が温かい記者会見でした。このような素敵な運動に関わることができて、たいへん光栄です。
このシールが出会いと理解のきっかけになりますように。
◎ありがとう運動記者会見の模様