色が人の心理に及ぼす影響については諸説ありますが、科学的にはまだ十分に解明されていないようです。
しかしながら色の心理的効果は広告や街中など、様々なシーンで使われています。
一例をあげると、スーパーや青果店ではみかんが赤いネットに入れられていますが、
これにはみかんをより色鮮やかにおいしそうに見せる効果があるとされています。
ほうれん草などの青菜に紫色のテープが巻いてあるのも、青菜の緑をより鮮やかに見せるためです。
他に有名なものだと牛乳パックの青色があります。
これはパッケージの青を見たあとの補色残像という効果で、牛乳の色をより濃厚なクリームを連想させるような色に見せるためと言われています。
補色残像とは、ある色を見てから目を離すと、他の色が目に残る現象のことです。
例えば赤を見たあとに白をみると、少し緑がかって見えることがありますが、それが補色残像です。
青の補色は黄色なので、牛乳が少し黄味がかったクリームのような色に見えるということになります。
色の効果を利用したものは普段の日常生活の中でたくさん見かけることができます。
近所のお店やお出かけ先などでで探してみるのも面白いかもしれません。