第二回「豆本のコンテンツを作ろう」では、Word、Indesign、Illustratorを使って、本の内容を作りました。
・総ページ数が4の倍数であること
・長辺が3インチ(76mm)以下であること
・余白を意識して文字や絵を配置すること
以上のことに気をつけて、小説と絵本を例にデータを作成いたしました。
第三回の今回は、製本の方法について説明します。
製本の方法によって、印刷の方法も変わっくるので、どのように製本するのか予め決めておく必要があります。
中綴じ
ホッチキスを使う製本方法。表紙と本文をまとめて、中央をホッチキスでとめる。
・中綴じは根本まで開きやすい
・一般に背表紙は作れない
・総ページ数は4の倍数でなければならない
・ページ数が多い冊子には不向き
・製本が簡単

無線綴じ
糊を使った製本方法。本の背に糊をつけてとめる。
・無線綴じは根元まで開かない
・背表紙が作れる
・総ページ数は4の倍数でなくても構わない
・ページ数が多い冊子に向いている
・製本が簡単ではない

平綴じ
ホッチキスを使う製本方法。表紙と本文をまとめ、冊子の背から5mm程度の位置に、上から2~3か所とめる。
・平綴じは根元まで開かない
・表紙に糊をつけてくるめば背表紙も作れる
・総ページ数は4の倍数でなくても構わない
・ページ数が多い冊子には不向き
・製本が簡単

和綴じ
糸を使う製本方法。
表紙と本文をまとめ、冊子の背から5mm程度の位置に、穴を四箇所ほど開けて糸を通してとめる。
・和綴じは根元まで開かない
・一般に背表紙は作れない
・総ページ数は4の倍数でなくても構わない
・ページ数が多い冊子には不向き
・材料の準備と知識は必要だが、製本自体は難しくはない

製本の種類についてわかりましたか?
次回は、それぞれの製本方法にあった印刷を行います。
それでは次回、第四回「豆本を印刷しよう」 ~プロのワザ“面付け”とは?~ でお会いしましょう!