〜インターンシップに見る現代若者考②〜
竹見:今年度は2年ぶりにたくさんのインターン生を受け入れたよね。特に大学生が増えた?
真島:ですね。コロナ禍前の2019年度で大学生は4人、今年度は7人。高校生も例年1校1名だったのが2校2名と、新しいご縁が広がってますよね。
竹:大学も高校も実施時期が夏休みに集中するから、受入れのスケジュールを組むのも結構大変だと思うけど、何か工夫していることとかある?
真:うちのインターンは最低5日で受け入れているので、インターン生をわざと数日かぶらせるようにしています。全日程かぶるのはダメで、数日っていうところがポイントですね。
竹:ん?どういうこと?まとめて受け入れて、会社の説明とかまとめてやった方が効率よくない?
真:チッチッチ。数日ずらすことで先に来ていた学生が「インターンシップの先輩」になるのです。その先輩に社内ルールなどの説明を担当してもらうと「案外面倒見の良い子だな」とか「教えるの向いてるな」とか、普段は見られない一面を知ることができて、それもフィードバックしてあげることができるので研修内容の充実につながります。それに何より、伝える、教えることで本人の理解が深まるってところが大きな効果だなと思います。
竹:なるほど〜、それでうまく回っているわけだね。うちのインターンって採用の延長線ではないし、社会経験してもらうことだけを目的にしているから、ある程度の期間いてもらわないといけないんだけど、5日間は適正だと思う?
真:足りないぐらい(笑)。どの会社も同じだと思いますが、仕事ってすぐに覚えられるものばかりではないから、2〜3日では職場の環境に慣れた頃に終わってしまい、ほとんど何も経験できないんですよね。それだとただの会社見学と変わりがなくあまり意味ないなぁと思います。たった2日ですが、3日間と5日間では大きな違いがあります。
期間ということではインターンの前も大事で、事前訪問に来た学生とそうでない学生では、職場環境に慣れるまでの時間差が顕著です。スタートダッシュに差がついてしまうと、その後のあらゆる面でも差が出てしまうので、今後はできる限り事前訪問してもらおうと思っています。
竹:僕らもインターン生に教えられることって多いよね。来年度はどんな子がくるのか僕も今から楽しみ。
真:ほんとに沢山学ばせてもらうし、うちは5日間で全部署の研修をやってもらうわけですが、若手社員も教育を担当しますから、これはとても良い社員教育になっていると感じます。これからもひとりでも多くの若者の社会経験を手伝えるように頑張ります。