さて、第3回の今回は、実例を用いてMUDをご紹介していきたいと思います。
UDフォントという、文字が識別しやすいフォントを選ぶ
UDフォント(ユニバーサルデザインフォント(Universal Design Font))は読みやすく、わかりやすく、シンプルで視認性が高いフォントのことです。
区別がつかない、違う文字と間違えてしまうというようなことがないよう、細かい部分にも配慮・工夫を施してあります。
<UDフォントの例>
①よりシンプルに
まぎらわしい線をなくして、シンプルなデザインにしています。
②濁点・半濁点の誤読を減らす
濁点、半濁点と文字の間に隙間を確保して、視認性を高めています。
③読み間違いしやすい文字の誤読を減らす
例えばS、3、6、8、9などの読み間違いが起きやすい文字の、アキを確保して判別しやすくしています。
文字の大きさに気をつける
年齢によって読みやすい文字の大きさは変わっていきます。
下の表は、年齢別の最小可読文字サイズをまとめてみました。お子様や高齢者向けのものは、大きめの文字を使った方が可読性が上がります。
参考:http://www.unix-d.co.jp/unix-hp/tips/1102.shtml
見分けにくい色を避ける
色覚障がいの方は、判別しにくい色があります。また加齢によっても色の区別がつきにくくなる場合があり、注意が必要です
P型色覚・D型色覚の方は、上図のように色の区別がしにくくなリます。例えば、「青と紫」、「オレンジと黄緑」、「赤と緑」のような色の組合せです。
また、彩度の高い色に比べて彩度の低い色の方が見分けにくくなります。
例えば「水色とピンク」「灰色と水色」「灰色とピンク」が同じように見えます。
例えば、このようなデザインを作ったとします。しかしこのままだと、人によっては文字が読みにくいので、
このような時にできる、いくつかの工夫をご紹介します。
明暗差をつけたり、識別しやすい色の組み合わせにしたり、文字を装飾して見えやすくすると、色覚障がいの方でも判別することができます。
模様や形を工夫して図解する
色覚障害の方や、加齢による視力の低下により、区別がつきにくいものを、色分けではなく、模様や形で表現します。
グラフなどに地模様を入れて判別しやすくする技術を「ハッチング」といいます。グラフや、地図、路線図などを塗り分ける際によく使われます。
また、前述で文字を囲んで視認性を向上させたように、図形を囲うことも判別に役立ちます。
ピクトグラムやイラストを利用する
何かを説明する時、文章だけで説明するするより、挿絵やピクトグラムが併記してあると、パッと見てすぐ意味がわかりやすくなります。
お子様や、外国人など、日本語が十分に理解できない方にも、役立ちます。
今回ご紹介したものは、比較的簡単に実践いただける内容かとおもいます。
会社や学校の資料作成などにも役立ちますので、ぜひご活用ください。
次回、「【連載】MUDとは? 〜MUDはこんなところで使われています(事例紹介)〜」では、実際の商品の事例紹介を行います!