花冷えから陽春へと移り、花の便りの後は芽吹きの季節となりました。
春は一年の中でも特に心が弾む時期ですが、
その一方で、環境の変化や寒暖差により、
心身にストレスを感じやすい季節でもあります。
気温や気圧が不安定な日が続くと自律神経が乱れやすくなり、イライラしたり、
些細なことで怒りやすくなったりするといわれています。
無理をせず、ゆったりと過ごす時間を意識して確保することが大切です。
アンガーマネジメントでは、「6秒ルール」や「呼吸法」などによって
怒りをコントロールする方法が知られていますが、
実は「色」も感情に影響を与える要素のひとつです。
淡いピンク色である「ベイカー・ミラー・ピンク」は、
気持ちを落ち着かせる効果があるとされています。
1979年、アメリカの海軍矯正施設において、
内装をこの色に塗った部屋に収容者を入れたところ、
数分で攻撃性が弱まり、その後もしばらく効果が持続し、
暴力的・攻撃的な行動が減少したという報告があります。
「ベイカー・ミラー・ピンク」という名称は、この実験に関わった施設長の名前に由来しており、
その結果を受けて、複数の刑務所で同様の取り組みが導入されたとされています。
さらにこの考え方は、スポーツの分野にも応用されました。
対戦相手のロッカールームをピンク色に塗ることで、
心理的に攻撃性を抑えるという工夫を取り入れたチームもあったといわれています。
ベイカー・ミラー・ピンクは可愛らしい印象の色のため、
日常の持ち物に取り入れるのは難しいかもしれません。
しかし、インターネットで検索すればカラーサンプルはすぐに見つかります。
パソコンの画面の一角やスマートフォンに表示しておくだけでも、
気持ちを落ち着かせるきっかけになるかもしれません。
イライラしやすく、怒りを感じやすい季節こそ、
ベイカー・ミラー・ピンクを取り入れながら
穏やかに過ごすことを心がけてみてはいかがでしょうか。