知ってみると意外と面白い、使ってみたくなる…かもしれない色に関する印刷用語をご紹介します。
「色が転ぶ」「色カブり」
なんだか躍動感ある雰囲気で楽しそうな気もしますが、
起こってしまうと拳を握りしめて「ぐぬぬ…」となってしまいます。
これらはオフセット印刷の色が思ったように出ない場合を指す用語です。
「色が転ぶ」
印刷の色再現が不安定で色味が変わってしまうことを言います。
カラー印刷の特性上、特に表現が難しい色で起こりやすくなります。
ベージュや暖かみのあるグレーなどのニュアンスカラー、
濃い色だとコゲ茶や紫のような複雑な色が危険です。
部分的に使われている場合は気にならないことがほとんどですが、
例えば全体のバック地など広範囲に使う場合は注意が必要です。
試し刷りと本番、激しい場合は沢山刷ったうちの最初と最後でも色が違ってしまうことがあります。
「色カブり」
こちらは写真に対して使うことが多い言葉です。
写真の色が思った色味にならず、青、赤、黄など特定の色に偏ってしまう現象です。
青が強ければ青カブリ、赤の場合は赤カブリ、というように表現します。
写真の印刷は難しく、例えば色とりどりの化粧品など
微妙な色彩が大切な印刷物は色を合わせるのが本当に大変です。
その分、「製品そのままの色だね」と言っていただけた時は物凄く嬉しいです!
いかがでしょうか。
専門用語は色々ありますが、興味を持っていただけたら幸いです。