色の豆知識22 / 西洋で生まれた日本名の色

ミカドイエロー、どことなく歴史と文化を感じるネーミングです。
とても鮮やかな黄土色寄りの黄色で、印刷物では表現しにくい系統の色。
日本人が作ったように思えますが、この色は西洋で作られ
そのままの名称で日本に入ってきました。

ここで言うミカドとは古い英語の表現で日本の天皇のことです。
19世紀後半から20世紀はじめ頃、西洋で日本文化が流行しました。
そのときに日本の影響を受けたと思われる名称が沢山使われるようになりました。
ミカドイエローの誕生には諸説ありますが、その中で生まれた色と考えられています。

ミカドイエローは目を引く鮮やかさが魅力で、色々なものに使われました。
アメリカの大手鉄道会社の車両がこの色を採用し
明るさと美しさのミカドイエローとして広まった説が有力です。
ミカドイエローの車両は、今でも鉄道愛好家に人気で
鉄道模型などでその姿を見ることができます。

古来、日本文化の中で黄色は高貴な色とされることがありました。
仏教でも黄色は神聖な色とされ、僧侶の袈裟にも使われています。
この色が名前そのままに日本で使われるようになったのも
単なる色以上の意味を感じたからなのかもしれません。
その背景には名前が持つ力や影響力を感じてしまう興味深さがあります。
現代でもミカドイエローはさまざまなデザインに取り入れられています。

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