エリザベス女王の訃報発表の直後、二重の虹が出現したというニュースをご覧になった方も多いでしょう。
きっと7色の美しい虹を思い浮かべたことと思います。
虹は7色、誰でも知っている常識…とは限りません。
虹の色は世界各国で認識している色が違うのです。
大まかに世界の国の虹の認識は以下のように言われています。
8色:アフリカ
6色:アメリカ・イギリス
5色:ロシア
4色:インドネシア
3色:台湾
日本以外の7色の国にはオーストラリアとフランスがあります。
いずれも地域により見方が変わったり、諸説あるのですが、虹の色に関する認識の振り幅の大きさに驚かされます。
うっかりレインボーカラーなんて言えないですね。
ゲーテの「色彩論」によると、色は『その色を見る人がいて、はじめて成立する』とされています。
まず虹を美しいと感じていること。
そして色認識の幅には各国の文化風俗や人々の主観、更には歴史的文化的背景があります。
とは言え、虹が7色なのが世界共通の見方ではないということは、
日本で生まれ育った人々にとってかなりの衝撃なのではないでしょうか。