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色の豆知識27 / 古代の色

印刷用のカラーインキは、着色剤として「顔料」または「染料」が使われています。
それぞれに特徴がありますが、顔料は歴史が非常に古く、縄文時代から使われていたといわれています。
また、顔料は耐久性があり、洞窟の壁画などでは現在でも色彩が多く残り、その鮮やかさに驚かされます。

当時の顔料は鉱石をもとに作られたものでした。
現在では岩絵具と呼ばれ、日本画をはじめとした絵画、彫刻、工芸などに広く使われています。

この岩絵具は、手作りすることが可能です。
材料は鉱物とニカワ液、または専用の接着液です。
鉱物をすり潰してニカワ液と混ぜれば出来上がり…ですが、結構時間と力が必要になります。
しかし、古代の人が行ったように、自分で色を作り出す楽しさと感動があります。
すり潰した粒子の大きさで色の出方が変わるため、1種類の鉱物でもニュアンスの違いを出すことができます。
道具は画材店などで入手でき、ホームセンターで販売されている道具でも作業可能です。

出来上がった岩絵具は、さまざまな用途に使えます。
例えば、粘土系工芸品の色付けに使ってみることもできます。
熱を加えると色が変わってしまう場合もありますが、それも含めて面白いところです。

なお、ニカワなどを混ぜた状態での長期保存は難しいですが、粉にした鉱物は保存が可能です。
また、博物館などで岩絵具作り体験のワークショップが開催されることもあるようです。

※石をすり潰す際は、吸い込まないように注意し、マスクなどを着用してください。
※有害な可能性のある鉱物は使用しないでください。

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