色の豆知識14 / 見やすい地図

誰もが一度は持っていた地図帳。
昔と今とでは見た目がかなり変わっているそうです。

例えば線路の表現。
以前はJRの線路は笛巻とも呼ばれている白と黒が交互に塗られている線が使われていました。
今でもJRの線路といえばこれを思い出す方は多いと思います。
ところが現在では新幹線にだけ笛巻を残し、あとは実線に変更していることがほとんどだそうです。
これは元々は地図上で線路を見やすく目立たせるために考え出された色・表現だったのですが
現在では線路が増え、特に都市部では密集してしまい、とても見づらくなってしまうケースが増えたそうです。
見やすさも時代で変わる例のように感じられます。

また、地図では山などの高低差を色で表現していますが
以前は色の濃淡だけでは判別しづらかった部分に地紋のような線を重ねて表したりもしていました。
昔なのでもちろん手書きです。
現在では細かい濃淡が表現できるようになったため、この地紋もほぼ姿を消しているようです。

見た目の色が大きく変わった部分で言うと、昔は人口の多い都市部を赤系で表現していましたが、現在は黄色が多く使われるようになっています。
これは色の区別がつきにくいユーザへの配慮だそうです。

一見変わらぬように見える地図の表現ですが、人知れず目立たぬ工夫が沢山されていて
分かりやすく見やすい方向に進化していることが分かります。

弊社で推進しているMUD(メディア・ユニバーサル・デザイン)という概念がありますが
これは、誰にでも見やすく、伝わりやすくするための表現手法です。
この地図を伝える考え方のように、色やフォント、文字の組み方などあらゆる部分で配慮し、分かりやすさ、伝わりやすさを考えています。
派手さはないですが、こういったことが世の中を良くすることに役立ちそうです。

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