全国的に梅雨入りし、雨が降る日が続いておりますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。通勤時に紫陽花を眺めるのが好きな井上です(写真は自宅で生けている、アルストロメリアです)。
さて、表題の「雨のにおい」の名前をご存じですか?これは「ペトリコール(Petrichor)」といい、1960年代にオーストラリアの鉱物学者によって作られた造語で、ギリシャ語で「石のエッセンス」を意味するそうです。彼らの研究で、雨のにおいの原因物質が岩石などに含まれている油であることが明らかになりました。また、この他にも「ゲオスミン(ジェオスミン)」など、複数の物質が雨のにおいを構成する要素として知られています。難しいので省きますが、よかったら「雨のにおい 物質」などで検索してみてください。
長いことばの歴史の中では、まだまだ新しいことばですね。雨の日に土から上がってくるあのにおいを嗅ぐと、自然の中で遊んだ幼い日のことを思い出します。
防災の観点からも、このにおいを目安に雨に注意して過ごすよう警視庁の災害対策課が警戒を促しています。楽しい夏を迎えるためにも、今の時期は川や海には近づかず、災害に備えておきましょう!