冬になると室内にいることが多くなり、人によっては本を読むことが多くなる…なんて方もいると思います。私もそんなひとりの本橋です。
なかなか文章読むのが遅い私ですが、昨年読んだ本の中からひとつ紹介したいと思います。
「流星ワゴン」著 重松 清
えー、この本に出会ったきっかけは自身が応援している俳優さんのインタビュー内に重松 清さんの作品が好きで、流星ワゴンがオススメですと紹介されていたからなのです。
リストラ・妻からは離婚・子供は受験失敗による引きこもり。良いことのなさから「もう死んじゃってもいいや」と思っている主人公 永田一雄が、父親の見舞い帰りに駅で酒を飲んで酔っていると一台の車が止まっていることに気づく。そこから数年前に交通事故で死んだ親子の乗るオデッセイに乗せられ過去を遡り人生を変えようとします。そんな中で自分と同い年、38歳の時の父親に出会います。彼らの夢なのか現実なのかもわからない不思議な旅が印象的です。
普通に過ごしていても良いこと、悪いこと関係無しにもう一度やり直したい…!と思うことは誰にでもあり、私にもよくあります。
しかしそれができないからこそ悪いことが起きた時にはしっかり反省し、楽しむことができる時には思いっきり楽しむことが大事なのではないかなとこの本を読んで感じました。
登場人物達の思いや掛け合いが心に残ります。みなさんにも是非読んでいただきたい本です!