色の豆知識19 / 古い常識に打ち勝った色

お店に並べられた商品のパッケージを見て、美味しそうに感じて手に取ったことがあると思います。
私たちは絵柄(色)を見て味覚が刺激されます。
そのため、食品のパッケージには食欲増進色として赤や黄色などの暖色系が使われたり、
リアルな味をイメージできるよう商品そのものの色、例えばチョコレートは茶系がよく使われています。

かつて食品パッケージでは青や緑がタブーとされていた時期が長くありました。
食欲を減退させ、カビや痛んだ食品を連想させるという理由からでした。
現在ではパスタや飲み物、お菓子など様々な食品で青いパッケージをよく見かけるようになり
ほぼ完全にタブーではなくなった印象です。

最初に青いパッケージで大ヒットした商品を調べてみましたが、
残念ながらはっきりとした根拠とともにご紹介できるものは見つかりませんでした。
筆者の記憶では1990年を少し過ぎたあたりに発売されたお菓子が該当するのではないかと…そういう印象です。
この時は同じ商品を2種のパッケージで発売しており、もう一つの方は従来の色味のパッケージでした。
その結果、青いパッケージの方が大ヒットしました。
挑戦し、それまでの常識に打ち勝った例として今も強く心に残っています。

もう一つ記憶に残っている青いパッケージは缶コーヒーです。
それまで缶コーヒーといえば茶色を基調に赤やベージュなど中身の味を表現しているものが主でした。
そこに登場したネイビーブルーの缶はとても斬新で、シンプルなデザインもおしゃれに見えました。

この二つの商品に共通しているのは、パッケージで味を伝えるまでもなく認知度が非常に高いカテゴリの商品だということ。
それこそが常識にとらわれず、今までとは全く違う新しいチャレンジが受け入れられた要因の一つと考えます。

毎年たくさんの新商品が店頭に並んでは消えていきます。
商品を選ぶ時にパッケージに注目してみると新たな発見があるかもしれません。

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